
Photo by Kaidohmaru*
3年前の今日、2011年3月11日。
東日本大震災。
私は新宿の高層ビル群の中で、
いつも通り仕事をしていました。
会社は8階ということもあって、
普通に歩けないほどの揺れ。
警報に交じって沢山の悲鳴が聴こえる中、
階段を駆け下りて、新宿中央公園に避難しました。
階段を駆け下りる時、
どこかの会社の男性サラリーマンが私を押しのけて逃げていって、
「こいつ、男として最低!」と思った。
いざという時、人間の本性って見えるんだな、
と身をもって知った瞬間でした。
避難してきた人で混みあう新宿中央公園から見える、新宿の高層ビル群。
割と古めの京王プラザホテルは、
柔らかそうに見えるほど、歪んで揺れ続けていました。
それから1、2時間経ってから、
ビルの中にいた方が安全というアナウンスがあって、
会社に戻った私。
(ビルの窓ガラスが割れて落下してくる可能性があるらしい)
ビックリしたのは、何事もなく仕事を続けていた同僚の人たち。
確かに騒いだって仕方がないのかもしれないし、
それだけ仕事に追われているのかもしれないけれど、
私には理解できない状況だった。
それから2時間くらい経ってから、会社から帰宅指示が出ました。
時間は17時くらい。
もっと早く出してくれたらよかったのに!と思った。
なぜなら、電車は全て止まっていたし、
バスもタクシーもすでに大混雑していて、
自転車すら売り切れていたから。
…っていうか、運よくバスに乗れたとしても、
道が混雑しすぎてて、歩いた方が早いっていう状況。
歩く以外、
自宅に帰る手段がなくなってしまっていました。
自宅は新所沢。
新宿から新所沢まで歩いたら、軽く6時間。
そんなに歩けるか不安になったけど、
とにかく不安でじっとしていられなかった。。